COLUMN

導入におけるメリットと注意点

ECサイトの構築で代表的な方法には、下記のタイプがあります。

• ASP：すでに完成しているシステムをレンタルする
• フルスクラッチ：ゼロから新しいサイトを構築する
• ECパッケージ：必要な機能がまとめられたソフトウェアを使ってサイトを構築する

ここでは、ECパッケージを選ぶメリットと注意点について解説します。

ECパッケージには制作会社から購入する有償パッケージと、無償で利用できるオープンソースの2種類があります。

有償パッケージのメリット・注意点

【メリット】

・必要とされる基本機能が備わっている

有償パッケージには、ECサイトを運営するために必要な商品管理や在庫管理、顧客管理、注文管理などの機能が標準搭載されています。サイト構築の土台が整っているため、スムーズに導入できます。

・柔軟なカスタマイズ性

有償パッケージに搭載されている機能は、基本的にカスタマイズすることができます。導入の目的、自社の業務内容に合わせて必要な機能を追加できるため、自社に合ったECサイト構築を実現することができます。

【注意点】

・初期費用やランニングコストは予め確認が必要

有償パッケージは充実した機能が備わっているため、決して安価ではありません。初期費用だけでも、数百万円以上かかることがあります。年間保守費用、メンテナンス費用などのランニングコストもかかるため、導入する際にはこういった費用についてもきちんと理解しておくことが大切です。

・最新のシステムを使用するには更新が必要

有償パッケージでも、導入後数年でシステムが古くなってしまうと言われています。

Web業界の技術の進化スピードはとても早く、顧客ニーズも日々移り変わっていくものです。そのため、導入後は制作会社に依頼し、定期的にリニューアルを行いましょう。

無償のパッケージ（オープンソース）のメリット・注意点

【メリット】

・低コストで導入できる

オープンソースは一般向けに無償で提供されているため、初期費用を抑えた導入が可能です。

・カスタマイズも可能

有償パッケージと同様、機能を拡張したりデザインを変更したりといったことが可能です。

【注意点】

・専門的な知識が必要

自社でオープンソースを活用してECサイト構築を行うことも可能ですが、知識を持った人材を確保することが前提となります。

・サポートが受けられない

有償パッケージと異なり、何か問題が起こってもサポートを受けることができません。急なトラブルにも自社で対応する必要があるため、コストも時間もかかってしまう可能性があります。

ECサイトの構築やリニューアルを検討している方は、株式会社ソフトハウスコンシェルジュへご相談ください。

株式会社ソフトハウスコンシェルジュでは、有償パッケージを使った構築はもちろん、オープンソースのカスタマイズにも対応しております。どちらもメリットがあるため、お客様のご要望に合わせて対応することが可能です。

お客様と一緒にサイト作りを行い、システム開発の上流から下流・保守運用まで、ほぼ外注することなく一社完結型のフルスタック開発を得意としております。設立以来、開発途中で断念したプロジェクトは一つもなく、ご依頼いただいたお客様からは売上向上や業務改善、業務効率化など、実利に結びつく結果を出している点でお喜びいただいております。ECサイト構築の会社をお探しでしたら、お気軽にお問い合わせください。

必要な機能について

ECサイトの機能は、購入するユーザーサイド（消費者）に必要な機能と、管理サイド（店舗側）に必要な機能の2つに分けられます。

フロントエンドとバックエンドにおいて必要とされる機能には、以下のようなものがあります。

ユーザーサイド （消費者）	管理サイド （店舗側）
商品検索 カート 決済 セキュリティ マイページ FAQ レコメンド	受注・配送管理 在庫管理 顧客管理 売上管理 キャンペーン セール管理 コンテンツ

ECパッケージを導入する際は、フロントエンド・バックエンドで必要な機能を網羅できるか確認することも大切と言えます。

ASP・フルスクラッチとの違いやそれぞれの特徴

ASPとパッケージの違い

ASPは、ECサイトのプラットフォームをレンタルして利用するサービスです。

特徴としては

• 一般的に必要とされる機能が揃っていること
• 初期費用やランニングコストが安く済むこと

ですが、すでに完成しているシステムを利用するため、カスタマイズ性に乏しい点がデメリットと言えます。ECサイトに独自性の高いシステムやサービスを盛り込みたい場合は、パッケージがよいでしょう。

また、ASPはどちらかと言えば小規模なECサイト向けの場合が多く、中程度以上の規模のECサイトにはパッケージが向いています。

フルスクラッチとの違い

何もない状態から新規でサイトを構築するフルスクラッチは、ECサイトのシステムやデザインなど、ゼロからすべてを構築していくため、自社のニーズに合わせて自由にサイトを作ることができます。しかし、自由な分コストがかさんだり、制作期間が長くなったりすることがデメリットとして挙げられます。

一方パッケージには、基本的な機能がすでに搭載されたうえでカスタマイズもできます。「サイトの仕様やデザインにこだわりたいけれど費用や期間はなるべく抑えたい」という場合には、フルスクラッチよりパッケージがおすすめと言えます。

比較ポイント

サイトを構築する方法の中で、規模が中程度以上のサイトを制作する際には、充実した機能を備えたECパッケージが注目されています。ECパッケージの販売元も多く、「どれを選べばいいのかわからない」という方もいらっしゃるでしょう。自社に合ったサービスを選ぶためには、以下のポイントを参考にしていただければと思います。

希望する機能を備えているか

ネットショップを運営する中で、欲しい機能が増えることがあります。ECパッケージを選ぶ際は、欲しい機能が搭載できるか、という点も重要です。管理画面が使いやすいかどうかなども事前に確かめておくと安心です。導入にあたり興味のあるパッケージがあれば、同様のパッケージを利用している他社サイトを参考にしたり、デモンストレーションを行ったりということも検討しましょう。

自社での対応力とシステム会社の対応力・管理方法

ECサイトは、制作後も様々な対応が欠かせません。運用していく中でトラブルが発生したり、定期的にメンテナンスを行う必要があるため、自社でどの程度まで対応できるか確認しておきましょう。もし社内で対応できない場合には、十分なサポートを受けられるシステム会社への依頼が必要となることもあるため、ECパッケージを提供する会社のサービス範囲を確認しておくことが大切です。